年間第24 十字架称賛の主日
~10月)の10日は「あがないの日」として、大司祭が年に1度至聖所に入り、契約の箱に犠牲の血を振りかけ、民の1年の罪をあがなっていました。また、15日からの1週間は「仮庵の祭り」としてエジプト脱出における神十字架称賛 9月14日。祝日。年間の主日に優先して祝われる。
この日は、人々の救いと勝利の希望である、キリストの十字架を思い起こす祝日です。十字架の崇敬は、335年にキリストの墓の上に立てられた復活聖堂の献堂の祝典に関連して定められたと言われています。
エルサレムではすでに5世紀から、復活聖堂の献堂を記念する9月13日の翌日に、キリストの十字架を礼拝する習慣がありました。これは次第に東方教会全体に広まっていきましたが、ローマ典礼にこの習慣が取り入れられたのは 7世紀になってからです。
この日の典礼は、また、いけにえの大切さを強調する旧約聖書にも根ざしています。旧約時代には、「第七の月の十日は贖罪日である。聖なる集会を開きなさい。あなたたちは苦行をし、燃やして主にささげる献げ物を携えなさい。」「第七の月の十五日から主のために七日間の仮庵祭が始まる。」「あなたたちは七日の間、仮庵に住まねばならない。イスラエルの土地に生まれた者はすべて仮庵に住まねばならない。」(レビ 23.27、34,42)とあるように、「第七の月」(今の9の救いのわざを記念していました。
新約では、ヘブライ人への手紙(9.6~12参照)の中で、キリストの犠牲とあがないの日の典礼を関係づけています。また、ヨハネ福音書で、イエスが「渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい」(7.37)と大声で言われたのは、幕屋祭(仮庵祭)の折でした。十字架上で、イエスは多くの人々の罪のあがないのために、ご自身をいけにえとしてささげられました。ですから、イエスの十字架は、私たちにとって新しいいのちへの出発点ともなったのです。この十字架は、「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です」(I コリント 1.18)。
第1朗読のために2つの朗読が用意されており、どちらかを選択して読むことになっています。「民数記」に「荒れ野で40年の間」とあるように、エジプトから導き出されたイスラエルは、荒れ野に40年間滞在しました。「民数記」は、シナイ山から「約束の地」までの数百キロの道のりを、イスラエルの人々がどうして40年も費やしたのか、その訳を物語っています。
「民数記」は、大きく3つの段落に分けることができます。
(1) シナイ山のふもとで 1.1~ 10.10
(2) カデシュで 10.11~ 20.13
(3) モアブの荒れ野で 20.14~ 最後
今日、読まれる箇所は最後に属します。
荒れ野の旅に耐えられなくなった民が、神とモーセに逆らい、不満を爆発させます。主は今までとは異なり、「炎の蛇」を送り、これは民をかみ、死者もでたほどでした。モーセは、民のためにとりなしをして、いのちを取り戻す道を主から示されます。それは「青銅の蛇」でした。
もう一つの選択朗読箇所は、フィリピの信徒への手紙から、あの有名なキリスト賛歌が読まれます。この賛歌は、聖パウロ以前にすでに存在していたものです。聖パウロは、キリストの卑下と高挙を歌うこの賛歌を引用してフィリピの信徒へ送っているのです。ここには、イエスと神とのつながり、連携がみごとに描写されています。イエスの受難と復活神秘の神髄を示している賛歌です。
今日の福音は、ヨハネ(3.13~17)からです。14節にある「モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない」は、一つ目の朗読、民数記をふまえています。この出来事は、イエスが十字架にあげられるという出来事の予型となっています。
共観福音書とは異なり、ヨハネは、イエスの十字架の死そのものを、「あげられる」と表現して、それを「栄光にあげられる」ことと見なしています。荒れ野であげられた蛇をみて、人々が救われいのちを得たように、十字架上のイエスを信仰をもって仰ぐ人は 永遠のいのちを受けるのです。
今日読まれる答唱詩編(78)は、イスラエルの歴史を歌う詩編です。そして、その歴史は神へのそむきの歴史でした。また、それは同時に救いの歴史でもあったのです。
長い詩編ですが、ゆっくりと味わいながら、祈ってみてはいかがですか。
Sendai Catholic Diocese Newsletter
「4→6・45通信」は、「国道4号線沿い(内陸部)から国道45号線沿い(岩手~宮城沿岸部)、6号線沿い(福島県沿岸部)への支援」という意味が込められています。
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